入社2年目からは昇給による給与の増加がある一方、住民税が課税されるため手取り額が低くなってしまいます。
今回の記事では理系大学院卒化学メーカー勤務の実際の給与の変化を一例として挙げて、皆さんの参考になればと思います。
入社2年目の給与の変化
給与には残業手当や通勤手当など様々な手当てがありますが、今回は基本給のみについてお話していきたいと思います。
細かい金額については省いて説明いたします。
給与の変化
まず初めに昇給による基本給の変化について書いていきます。
入社1年目の基本給は230,000円でした。
それに対して入社2年目の基本給234,000円でした。
入社2年目の昇給額は4,000円で、昇給率1.7%でした。
数値だけ出されても高いのか低いのかわからないので平均額、平均昇給率と比較をしていきたいと思います。
昇給額と昇給率の平均
昇給額と昇給率の平均について厚生労働省の”令和3年度賃金引上げ等の実態に関する調査:結果の概要”を参考にしてみていきたいと思います。
平成30年の賃金引上げ等の実態に関する調査の概況では賃金引上げ、引き下げの額はそれぞれ個別に記載されていませんでしたが、コロナの影響で賃金の引き下げを行う企業が増加したことで令和3年の調査では引き上げと引き下げが記載されています。それに伴って、平成30年では平均改定額5,675円、改定率は2.0%なのに対し令和3年では平均改定額4,694円、改定率1.6%と低下しています。
自分の給与の改定率と比較すると改定率は平均とほぼ同じですが、基本給が低いため改定額は平均を下回っていました。
令和3年賃金引上げ等の実態に関する調査:結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/21/index.html
住民税の課税
入社2年目の6月には昇給以外にも住民税の課税が始まります。
住民税は月7,200円でした。ふるさと納税を行っていたので若干金額は低くなっています。
他の記事を見てみましたが、入社2年目は大体月7,000円程度が相場だそうです。
まとめ
昇給と住民税課税を総合的にみると給与は約-3,000円程度変化がありました。
しかし、2年目からは夏の賞与は1年目と違いもらえる金額が増えるため、総合的に見れば1年の収入は増えるのではないでしょうか。
しかし、いずれにしよ入社1年目では月の給与を生活費等で使い切ることなく、入社2年目からの住民税課税に備えてある程度、余裕を持った生活を送る必要があると考えます。
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