理系大学院生の就職活動、学部卒の就職活動との違いなどについて、私の実体験を交えながら書き綴っていきたいと思います。
また、私が就職活動を行っていた2020年はコロナ禍の真っ最中ということもあり就活のほとんどがオンラインで行われたため、実体験を踏まえながらオンラインでの就活についても書いていこうと思います。
就活と研究の両立
理系の大学院生の就活の一番大変なところは研究も行いながら就活を行わないといけないところだと思います。就活に重点を置きすぎると研究が進まず修了できなくなってしまいます、逆に研究に重点を置きすぎると就活浪人になってしまいます。実際に、私の在籍していた大学にも、研究がうまく進まず修了する時期が半年遅れた留学生の学生や、就職がうまくいかずそのまま博士課程に進学することになった人もいます。特に後者は学会の予定があるため、もしくは研究室の指導教員の意向によって研究することを強要されてしまうがために思うように就職活動が行えないパターンもありました。
このように就活がうまくいかなかったがために博士課程に進学した人は研究へのモチベーションが低い人が多く、途中で退学してしまう人も何人かいました。そういう点でも研究室選びは人生を大きく左右するのでよく考えて行わないといけません…
もちろん研究も就活も行わないといけませんが、これからの60代まで働く可能性のある企業を選ぶわけですから就活に可能なだけ重きを置くべきだと思います。現在の就職活動の多くはオンラインで行われていることが多いため対面での面接と比べ研究と就活の両立は比較的行いやすいと思います。
面接でのアピールポイント
次に学部生と院生の就活のアピールポイントの違いについてです。私のイメージかもしれませんが、面接において、大学院生は学部生よりも専門性や問題解決能力に重きが置かれると思います。学部生よりも2年多く専門分野について深い知識を学んでいますので学んだ専門知識が問われます。また、研究において自分で立てた仮説に対してどのように検証を行ったか、また直面した問題に対してどのように考え、対応したのかを院生は面接官にアピールするべきだと思います。
オンラインでの就活
私が就職活動を行っていたのは2020年で、コロナ禍の最中でした。大学の1つ上の先輩の就職活動について聞くと、2020年の就職活動は前年度と聞くと大きく変わった印象があったのでどのように変化したのかについてお話ししていきます。
2020年とそれ以前の就職活動の一番の大きな違いはやはりオンライン化だと思います。インターンシップも面接もほとんどオンラインになりました。規模の小さい会社のインターンシップおよび会社説明会は対面で開催され、大企業はほとんどオンラインでした。面接は多くの会社が最終面接は対面で、それ以外の面接はオンライン上で行われました(一次面接は8社中1社のみが対面での面接でした)。
オンラインの良いところ
オンライン開催の良いところはやはり移動に時間がかからず大学での研究に時間を割くことができるところだと思います。また、インターンシップや会社説明会ではいくつか開催日が提示されるため、自分の予定に合わせて参加できます。研究に重きを置きたい方にはオンライン開催はいいことしかない気がします(私の所属していた研究室では、パソコンを自分の実験台に置き会社説明会を聞きながら実験を行っている人もいました)。研究が忙しく、志望動機が覚えられないときはオンラインでの面接ではカンニングペーパーをパソコン画面に表示した状態で面接に挑んだ時もありました。
オンラインの悪いところ
オンライン開催の悪いところはインターンシップや会社説明会の際に実際の会社の中や工場の設備などを生で見ることができなかったところです。実際に、弊社の新入社員のオンライン懇親会でも実際に工場の中を見学したかったという人は何人もおり、実際に人事の方もこれに関しては改善を行うとおっしゃっていました(工場の中のオンラインでの見学は、見学者がスクリーンショットをとることを考慮し、カメラで写しても良いところとダメなところを考えなくてはいけないため難しいそうです)。
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